【読んだ!】「総理の椅子」猛烈なリーダーシップが世論を間違った方向を導いていく


漫画喫茶でサクッと読了。主人公・白鳥遥が、選挙ボランティアから内閣総理大臣になり、最後は日本を戦争に巻き込んでいく全9巻の政治漫画。

ストーリー

“ 民自党国会議員である仲阪典栄の選挙ボランティアや秘書を経て、東京の衆議院選挙区から当選した白鳥遥。端正なルックスとクリーンなイメージから人気政治家となる。民自党のスキャンダル多発により民自党を離党して「新党白い翼」を結党し、党首となる。
 世界を1人で旅をするために2年休学したものの東大法科を首席卒業し、理工系の大学院博士号を取得。語学に堪能で運動神経が抜群であり、あらゆる分野に精通しており、知識と能力は天才的。
 高校より前の話は世間的には殆ど知られていない。遥の正体は元毎朝新聞政治部記者の息子「夏木健太」で、鹿児島県青澄村で育つが、故郷の青澄村に建設されることになった青澄ダムに反対した両親が村人に殺害され、自身も殺されそうになるが九死に一生を得た。そして健太の身を案じた炭焼き職人の白鳥夫婦によって、濁流に呑み込まれ死亡した「白鳥遥」として育てられる。
 しかし、両親を殺害した村人とダム建設関係者に対する憎しみは消えず、全国に散った村人を殺害。更には事件発覚を恐れた政府与党や警察によって真実が闇に葬り去られたことを知り、「日本」という国自体への強い憎悪の念ができた。そして日本の首相となって「日本を破滅させるために戦争を起こす」ことを最終目標とするようになる。”

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恐ろしいまでの冷酷さと頭の良さ

この物語の一番の見どころは白鳥の恐ろしいまでの冷酷さと頭の良さ。物語の冒頭、バイト先である民自党国会議員・仲阪の事務所に「仲阪が外国で買春をしていた写真が事務所に届いた」と、白鳥から仲阪に報告がはいります。白鳥が自分が対応すると言って1,000万円の口止め料で無事のこの騒動を抑えて、仲阪からは感謝と信頼を得ることに鳴るのですが、、、、。

実はこれは白鳥の自作自演。大学在学中に訪れた海外で、偶然、仲阪が買春するところを目撃して、そこからこの作戦は動き出していたのです。
物語が進むに連れて、信じられないような冷酷さと驚くべき頭の良さをみせる白鳥が、一番最初にみせた冷酷さと頭の良さと言えるでしょう。

その後も、計算尽くされて行動と言動で自分の力の及ぶ範囲をどんどん広げていく白鳥。そして、とうとう内閣総理大臣となり、日本を戦争へと巻き込んでいくー。

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